高速道路になぜ料金を払うのか
宮川公男『高速道路 なぜ料金を払うのか ―高速道路問題を正しく理解する』を読了。世の中には「フリーランチはない」という著者の主張はものすごく正しく思えるのだけどな。ドイツのアウトバーンとかも、EU統合後に各国の車両が走るようになると共に、GPSを使ってドイツ国民だけが負担をする方法を変更しているそうな。そもそも、こういう情報とかも、ニュースとかではなかなかやらないよなあ…。
もうひとつ、「あほか!」とツッコミを入れながら読んだ箇所。
「返す必要のある借入金でつくった道路は有料」であるが「返す必要のない税金でつくった道路は無料」というような基本的な考え方の不適切さがいまだに認識されていないように思われるのは、大いに悲しむべきことである。(p.182)
これ、どうしようもないなあ…と。まあ、全部の政治家がこうじゃないんだろうけどさあ。教育の議論とかでも同じようなことがまかり通っていそう。本当にお役所嫌だ…(苦笑)教育改革も、税金使っているから返さなくていい、とかじゃないぞ、と。投資したら、その効果をちゃんと評価しようよ。教育経済学、もっと日本で根付いてほしい、本気で。【→メモ:高速道路 なぜ料金を払うのか】
高速道路 なぜ料金を払うのか ―高速道路問題を正しく理解する
- 作者: 宮川公男
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/07/27
- メディア: 単行本
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