木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んだ
木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読了。非常におもしろかった。どうやって給与が決まっているのか、という部分をマルクスなどを引用しながら紹介をされていたり、「お、難しめ?」と思ったら、全然そんなことなく。
- 作者: 木暮太一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 新書
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後半で述べられている、目指すべきは、「自己内利益」を増やすことなのだ、というのに納得。そのための方法は2つあります、と:
- 満足感を変えずに、必要経費を下げる
- 必要経費を変えずに、満足感を上げる
なるほどなるほど。そうだよなあ。
で、「働き方」のポイントも。
- 世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ
- まず「積み上げ」によって土台を作り、その土台の上でジャンプする
- 労働力を「消費」するのではなく「投資」する
- 長期的な資産を作る仕事を選ぶ
- 過去からの「積み上げ」ができる仕事(職種)を選ぶ
- 変化のスピードが遅い業界・職種をあえて選ぶ
- 賞味期限が長く、身につけるのが大変で、高い使用価値のある知識・経験をコツコツ積み上げる
- PLだけではなく、BSも考えて働く(=BS思考)
将来にわたって積み上げる仕事をしよう、というときに、PLで見るのではなく、資産も計上されるBS思考で見るようにする、っていうのは大事だよなあ。いや、いろいろと勉強になりました。キャリア教育の中に、こういう考え方とか入れてみてもおもしろいかもしれないなあ。