柳森神社に行ってみた
早朝、加門七海『江戸・TOKYO陰陽百景』を読了。せっかく東京に勤めているけど、ちっとも周囲の神社とかお寺とかに行けないなぁ、と思い、擬似的に訪ねた気持ちになろうか、と借りてきた本。そうしたら、オフィスのすぐそばにある柳森神社がピックアップされていました。で、外出のついでに行ってみた。
柳森神社は、なんだか地面よりも低いところにある神社なのです。でも、江戸時代の頃にはあの高さが地面だったってことだよね。造成してだんだん地面が高くなってきた、ということなのだそうな。入ってみると意外とサラリーマンがいる。僕もちょっとだけどお賽銭をあげてきました。祀られているのは狸。狸は「たぬき」→「他抜き」であり、成功のシンボルなのだそうな。しかも、お腹が大きい狸がいるんですよ。3代将軍家光の側室が、元は八百屋の娘で、その人が狸を祀ったのだそうな。はー、いろいろとあるものですな、謂われが。非常におもしろかった。他を抜けるように、がんばろうと思いました。
写真はお賽銭箱の向こう側でのんびりと寝ていた猫。うーん、かわいい。
- 作者: 加門七海
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
教室がやはり好きなのです
午後から埼玉へ出張。小学校の授業見学と夏休み以降の授業進行の打ち合わせ。授業にも参加させてもらいました。小1の頃から見ていた子たちがもう5年生。年に何回か、授業に参加しているので、僕のことを憶えている子もちょこちょこいて、うれしい。終わった後、先生に「教室にいても全然違和感がないですね。溶け込んでますよ」と言われてしまった。それは何よりの褒め言葉。いつでも教えに来ますよー(笑)
授業のアイデアも、打ち合わせの時にむくむくとふくらんであっという間に採用。このフットワークの軽さが好きです、この学校。やろう!ってなったときにすぐ始まる、っていう。
どんなに悲惨な状況も、悲惨なばかりではないかもしれない
ピエトラ・リボリ『あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実』を読了。Tシャツがいったいどう作られて、どう運ばれて、消費者のところまで届いているのか、がわかるような本だろうと分析。大まか当たってましたね。テキサスの綿花畑→中国のTシャツ工場→アメリカでデザイン→出荷!みたいな流れ。
おもしろかったのは、筆者が中国のTシャツ工場の様子をレポートしてたあたりから。いわゆる、「女工哀史」的な感じではあるんですが、それでも「彼女たちが農村に縛られているよりはずっといいはずだ」というスタンスをとっていたこと。なるほどな、と思った。
先進国に住んでいて、勝手に「彼女たちを解放しろ!」と言うのはもちろん簡単なのだけど、現象的にはそれだけでは十分ではないよなぁ。いろんな見え方があるのは当然。何が真理か、ただひとつでないのも当然。そんな当たり前のことを、Tシャツという身近なものを通じて教えていく、という教材に、この本のアプローチはおもしろいかもしれないな、と思った。
あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実
- 作者: ピエトラリボリ,Pietra Rivoli,雨宮寛,今井章子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
ひさしぶりに深夜の郵便局
以前、渋谷で教室をやっていた頃にはよくやっていた、深夜の郵便局での発送作業。雨の中、午後10時過ぎに行き、切手を貼り、速達で発送。神田の本局が近いので便利です。