経済ってそういうことだったのか
佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』読了。佐藤雅彦氏は、言わずと知れた売れっ子プロデューサー。ポリンキー、ばざーるでござーる、だんご三兄弟の生みの親ですね。
竹中先生はSFCにいたときから教えていらっしゃっいました。グループワークの最後のプレゼンで厳しいツッコミをされたのを覚えています。でも、あんなの全然ましだったというのを、竹中ゼミに行った同級生を見ていて感じるけどね…。とてもとても面白い本でした。2月に結婚した牧子がよく言ってました、「私は竹中先生の話を聞いていると経済が見える」って。「僕にはその感覚はわからないけど、もしそうだったら、そういう言葉をかけてくれる人はとても大事な人だろうね」と竹中先生の話についていくのがやっとの僕は答えた気がします。
- 作者: 佐藤雅彦,竹中平蔵
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2000/04
- メディア: 単行本
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経済は、最初はあまり好きではありませんでした。需給曲線の連立方程式が解けずに友達から笑いものにされたこともあったし、何でもかんでも効率、利潤最大化でばしばし切り取っていく方法があまり好きでなかったから。でも、最近は経済は面白いと思う。それはきっと、竹中先生の話を聴いたり、竹中ゼミに通う友達の話を聞いたからかなあ。それに山形浩生さんの本とかも関係あるのかもしれない。マクロ経済よりもミクロ経済が好きだったな。公共投資がどうやって回りまわって消費に還元されるか、海外との投資・貿易などの話(マクロ経済ですのお)よりも、個人の部分でどうやって人の行動がドライブされているのか、ということに興味があったのです。それは今もあまり変わらない。
この本の中で、竹中先生も言っているけど、経済も複雑系を取り入れ始めて変わってきています。本の中で佐藤さんがする質問(つっこみ)は、まさに専門家以外の人が思うことで、それに答えていく竹中先生の言葉も良くて。ひさしぶりに、経済学の本なんか読んでみたくなる読後感でした。