日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

アメリカの教育

夜7時から、Glocomの先生方との勉強会に参加させていただく。こういう機会をいただけるのは本当にありがたいことです。勉強しなくちゃな。久しぶりに聞く単語もいっぱい。ああ、アカデミズムってこんなだったなあ。ディスカッションの中に村上泰亮の名前が…。すげーぞ、Glocom(笑)。村上泰亮ってね、「むらかみたいりょう(本当は「やすすけ」)」と呼ばれる大先生でね、大学の頃に『反古典の政治経済学』と呼ばれる本が周りでベストセラー(っていうか、半ばバイブル)だったのですよ。何でだったのか良く覚えていないけどさ、すごくおもしろかったのは覚えている。上下巻で800〜900ページくらいあったのでは?でも、あれを読んで、「あ、自分でも勉強できるかも」と思ったけどね。
ディスカッションの中で出てきた、アメリカの教育についての話がとても「目から鱗」だったので、紹介。


アメリカでも最近は試験が大幅に導入をされているのだそうで、そのことを知った日本人が「そういう試験をして学生を評価するのは、日本では批判されているのですよ」と言ったそうです。その言葉を聞いたアメリカ人は「何を言っているのですか?試験をして教師の評価をするのは当然でしょう?」と答えたとか。

ポロ…(鱗の落ちる音)。そうじゃん、試験って教師や学校を評価するためのものでもあるんだ!って感じですね。すっかり日本の受験システムに絡めとられている僕…。「生徒が努力(=勉強)しないから成績が伸びない」なんて、教師のいいわけなのかもね。
そりゃ、少しは状況が違うのは認めよう。アメリカにはチャータースクールとかも存在しているしね。あ、チャータースクールは、有志が学校を作って、生徒たちの試験結果によって教育内容を評価され、その結果によって補助金の増加や免許の継続が認められるというスクールです。オルタナティブスクールの一つですね。でもさ、試験は教育者側を評価するためのものなんていうメンタリティを持っているこの国はやはりすごい。アメリカではさらに、ブッシュ大統領が、全国的に学校の教育効果を評価し、罰則なども含めた形での教育改革を実施すると政策発表。これによってね、ダメな公立(当然、ダメなのは教えている教師であり、学校)に通っている生徒たちに、プライベートスクールを移るのに使えるバウチャーを発行したりするそうです。
それくらいやんなきゃだめなんだぞ〜、日本!このバウチャー制、日本に持ってくるとこないだのIT講習券になるのよね…(苦笑)。やっぱりこの国はもうダメか?