『「教育の崩壊」という嘘』
村上龍『「教育の崩壊」という嘘』を読了。いくつか、おもしろい点があったので紹介。
カナダでは、「1ドル、子育て支援にお金をかけ惜しめば、7ドルのツケが返る」という試算を、すでに80年代前半にしていて、それで一斉にいろいろな子育て支援をやりはじめたのです。
そうだよなあ、ほんとにその通りかも。ちょっとのかけ惜しみ、さぼりが大きくなって返って来るんだよね、まったく参ってしまう…。もう一つ、すごいおもしろかったのはね、「お金で幸福は買えないけれど不幸は避けられる」って言葉かな。実際、貧しい家庭、問題のある過程はぐるぐると悪循環だもんね。どうすればいいのだろう、教育は再興されるのだろうか。子ども達はそんなに変わっているとは思わないけれど、大人が立派な背中を見せられていないのかな>そういう僕ももう立派に大人だけどさ。「こんな大人にはなりたくない」っていう質問に、「リストラされたくらいで死ぬやつ」と答える子どももいるんだから、けっこうまっとうなのかな?しかし、こんな一人ずつ個別のケースになってしまうことを大きく捉えることにあまり意味もないような気もする。関わり方としては、一人の個人として個人に対する以外に、自分には思いつかないや。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
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