日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

ゲーム理論と政策

逢沢明『ゲーム理論トレーニング』を読了。ゲーム理論は、僕が今の仕事をするようになる一つのきっかけになったもの。T穂に会った日に、大学の頃勉強していたテーマの本を読み終わるのもなかなか奇遇ですけどね。
ゲーム理論をかじって、そういった効率的な比較だけではどうにもならないことが存在すると知れて、すっごいおもしろかったんだよね。この本では、普通学校で教わる囚人のジレンマゲームだけでなくて、恋愛の場面でとか、ビジネスの場面でとかも説明されていてわかりやすい。
うちらの卒業した学部は総合政策学部「総合政策って何?」っていうのは実はず〜っとみんなで考えていたテーマだった。おかしいでしょ?自分のいる学部の定義をしなくちゃだめだったんだ。多分、これは今でも変わっていないのだろうけど。すごい大きなテーマだし、100人いたら100の「総合政策とは…」っていう定義があると思うんだけどさ。
で、当時の僕が思っていたのは、「政策」は政府がするだけのものではなく、僕らが個人的にする意思決定も政策なんだ、特に個人的意思決定のほうにこそ主眼を置いた方がおもしろい、と。それを総合的な見地から考えてすることができるようになるのが大事なのだ、と僕は思っていた。けっこうそういう人は多くて、だから「恋愛から国際関係まで」が大学時代の僕らの仲間内でのスローガンだった。そういう意味でも何だかゲーム理論っていうのは近しいと思ってた。個人の意思決定の方法やそこから生まれる矛盾、その解決への可能性が述べられていたから。核戦争のボタンを押すのだって、デートに誰を誘うのかだって、イラクに武装解除を迫るのも、それをつっぱねるのも、全部ゲーム理論で説明しようと思えばできそうだ。もちろん、それだけで全部が説明はできないのだけど、でも物の見方として身につけておくといいと思った。[→blog@Yui ゲーム理論トレーニング]

ゲーム理論トレーニング

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