日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

ますます数学加速

研修も残すところあと2日。takaさんは今日の午前9時のフライトで帰国。朝6時から東京とニューヨークとLAを電話でつないでカンファレンスしてました。グローバルだなあ、とか思いながら僕はみんなと研修へ。
昨日と今日はLarryによる数学教育についての講義。英語でやった方がわかりやすいところもいっぱいあるんだよねー、昨日引用したみたいに。あとでLarryに「日本ではこんなに違うんだよ」と説明したら、「なるほどね、それはおもしろいね」と言って「調べてみよう」と言ってた。Larryは本当に数学が好き!という感じで熱意もある先生。こういう先生に習っていたら、僕の数学人生も違っていたかな(笑)
日本では子どもたちは「これに何の意味があるの!?」とか聞くんだよ、そういうとき何て答えるの?と質問してみた。そしたら、数学で習うことには2種類のことがある。片方はusefulなもの、もう片方はbull-shitなものだ(笑)、と正直に教えてあげるべきなんだよ」と言っていた。かっこいい〜。そう、ここを隠そうとするからいけないんだよね。覚えなきゃいけないものは手段として仕方ないから覚える、それ以外に論理的な思考を鍛えるために必要なものがあり、これをしっかりと伝えることは、人生の中でとても役に立つことだ、ということかな、と。
Larryとひとしきり話した後、子どもたちに実際に教えるトレーニング。苦手な数学、しかも違う言葉…超緊張します!チューターみたいに教えるのだけど、一人は3年生の男の子。数直線の問題だったので、絵を描いてステップ・バイ・ステップで教えてあげる。もう一人はもう少し大きな男の子。彼の質問はパーセンテージの問題でした。5本フリースローを投げて、3本入るバスケの選手がいます。彼が100本フリースローを投げると、何本成功しますか?なるほど、アメリカらしい(笑)掛け算が苦手な子だったので、5本→100本にするときのやり方と、3本x20倍の計算ができず、ちょっと苦労する。ゆっくりと計算してじっくりやってみたらしっかりできた!うれしい!彼は14歳。日本の子どもに比べて、計算能力とかはちょっと遅れている。アメリカでは85%が学校での進度よりも数学的に遅れているんだって。
やっぱり、こうやって現場にいるときがいちばん好きなんだなあ、と思ってしまった。言葉が多少違っても、子どもと接しているときがいちばん楽しいし。緊張もするけど、「I got it!(わかった!)」と子どもが言ってくれたときに、すっごいうれしいもん。