日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

帰国の途は読書三昧

まず10時間以上もあった飛行機の中での時間での読書成果を。ポール・クルーグマン『嘘つき大統領のデタラメ経済』を読了。この中で、アメリカの空港警備についてのコメントがありました。この飛行機に乗る前に、当然空港でセキュリティチェックを受けてきたのですが、すっごい厳しくてびっくり。まず荷物をすっごい厳重にチェック。ほとんどの人が開けられてました。で、その後は係員が1人〜2人の荷物を運んで航空会社のカウンターまで誘導して、そのままチェックイン。お客さんは一切、荷物に触れられない。日本人のお客さんは「何でこんなに非効率なんだ」と言ってましたけど、ボストン空港で飛行機がハイジャックされてNYで落とされた経験を持つ国民は、LAで飛行機をハイジャックされてハリウッドに落とされたりしたら洒落にならない(実際、そんなうわさもあるみたいだった)。これまで、こうした公共機関(公共の安全を守るためですからね)にはアメリカ政府はお金を使ってこなかった、というのがちょうどこの本には書いてあったので、何ともタイムリーだったんだな。[→メモ:嘘つき大統領のデタラメ経済]

嘘つき大統領のデタラメ経済

嘘つき大統領のデタラメ経済


飛行機を降りて寒い日本についてから、マーク・ブキャナン『歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか』を読了。これはべき乗則についての本。それに関連して、6 degreesの話とかも出てくるのですが(それはこの辺りを参照)、そういったところよりはどちらかと言うと歴史がこのべき乗則に従う、という件がおもしろかった。ときどき、歴史は何らかの法則に操られているかのような感じも受けるじゃない!?こういうのは気持ち悪いと言うか、人間って何!とか思っちゃったりもするんだけど、すごく刺激的な学問分野だと思うんだよね。橋本さんのblog"Passion For the Future"でも取り上げられているので、リンクしておきます。っていうか、このエントリーを読んでこの本を読みたくなって買いました。[→メモ:歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか]
歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか

歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか