日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

たかおと再会

せっかくニューヨークに来たので、大学1年の頃の政治学のグループワークで一緒だった、たかおに会いに行く。たかおは卒業後、LAに渡ってデザインを勉強して、東京でのインターンを経て現在はNYの広告代理店O社でデザイナーをしています。学生の頃からおしゃれにデザインしたバースデーカードとかをよくくれていました。
メールで連絡をとって、オフィスにお邪魔することにしました。オフィス行ってみたら、すっごいでっかくてびっくりしました。受付で「9F, Takao please.」みたいな。何か再会した時はお互い「ほんとに来ちゃっねー」って感じだったね(笑) 一度だけ、渋谷の道端でばったり会ったことが何年か前にあったのですが、きちんと話をするのは卒業以来…かな。すごいよねー。こうしてNYで再会するとはね…。
Takaoのオフィスでは明日のプレゼンに向けてすっごい忙しいところだったみたいですが、たかおの席で待たせてもらって、おかげでその間たかおの仕事振りを見ることができました。それからアメリカのオフィスの感じとかもね。なんか、クリエイティブな仕事に携わっているということもあって、すごくオフィスも刺激的で小さなオフィスでいつも作業をしている自分にたくさんたくさんの刺激をくれました。短い時間でしたが、オフィスに入れてもらえてよかった。たかお、ありがとう。
プレゼンの準備が終了してから、日本料理屋へ場所を移して食事。ここでワークショップのビジネスチームのみなさまと会ってびっくり!?NYも狭いっすね(笑)
たかおとは、いろんな話ができました。たかおの教育に関しての問題意識が高くて、教育業界にいる僕に対して容赦ない質問…。だって、お店まで歩いている間も、ずっと話してたもんね。店に着くところでちょうど前提が終了しました。たじたじでしたが(笑)、でもその中から自分でもあまり言葉にできていなかった部分がどんどん言語化されていって、勉強になりました。出てきたテーマは以下のようなもの。下に箇条書きで書いておきます。この中にはきっと、近い将来、僕の取り組むべきテーマがたくさんあるんだろうな、と感じています。


  • 教育とメディアリテラシー

  • 勉強している人がかっこいいという空気

  • 努力して成功した人をもっと見せていくことの必要性

  • みんなが右に倣えで踊らされている!?

  • Group Individual

  • 受験だけが目的となってしまうことについて

  • 「自分を持っている」ということ


あまりNYに見えないけど、2人で撮った写真も載せちゃいます。実は、こうして日記を書くことについてやweblogについての話もけっこうしていて、写真も「webに載せてもいい?」とすでに承諾を確認してありますので(笑)
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後日、たかおからメールをもらいました。すごく上手にまとまっていたので、自分のためにまとめておきます。こちらのメールについては承諾もらってないけど、載せてもいいよね>たかお。だめなら言ってね。外すから。

日本の教育についていろいろ語っちゃったよね。とってもいい話ができてうれしかったよ。



総括すると:
やっぱり日本をほんとうに変えていくには教育が大切だよね。学校内のだけではなく、広義の意味での教育は、社会全体に存在していると感じます。商業レベルをみてもブランドつくりとか、流行というものも部分も、情報を受けて何かを学ぶ、吸収するという意味では「教育」に当てはまります。 その社会全体で毎日消費される「情報」は意識無意識関係なく、みんなの心と意識に影響を与えていっているはず。日本ほど「情報の伝播力」が強いところはない社会の中では、特にその「質」が大切になってくるんだと思うのよ。
いい影響も悪い影響もすぐに広まっちゃうでしょ。でも、あんまり自主的に考えて行動していくことを全体でサポートしていく姿勢はまだまだ弱いといえると感じます。
世の人がのびのびと自分のやりたいことを発言し、人間として当たり前のことを、情熱をかけてしっかりやることをサポートできる文化を創るのは、やっぱり「教育」が要めで、それは学校の範疇だけでも責任でもないし、それ以上に社会全体の「意識」がとてもキーになってくるよね。
僕はブランドを創る立場として、商業レベルで、あれこれ必要だと信じ込ませてものを買わせてしまったり、はやっていることを押し付けて情報操作してしまう傾向性をなんとかしたいと考えています。
今の東京は、世界の中でも一番クオリティの高いデザイン/サービス/情報が受けられるけど、ハングリーになるチャンスをどんどんなくしてしまっていて、いいものをメディアで紹介されても、それをほんとうにいいといえる「見る目」を鍛えるチャンスを奪っているために、メデァアがいいというからいい、という鵜呑みの傾向性を昔から持ち続けている気がします。
ための教えてくれた、村上龍の「東京にはなんでもあるけどなにもない」というフレーズがとてもぴったりくると感じました。



そして、子供から大人まで、多くがその「枠」の中で生きることに安心し、その「枠」があることも気がつかない人もいるんじゃないかと感じたのよ。 今までに出会ってきたSFCのすばらしき仲間たちは、この、枠を超えて考えられる人が多いと思うし、僕自身も枠の中から抜け出そうと意識するきっかけをSFCを通して与えてもらったと思うんだ。
ためが「SFCは勉強することがかっこよかった」「他のところにはそんなかっこよさは存在しない」っていってたのがとても印象的。



今の社会には、ほんとうにかっこいいことをほんとうにかっこいいっていえるような環境っていうのは、まだまだ少ない。



今回のためとの語りを通して、僕らは、その人間として本当に当たり前にかっこいいことをかっこいいっていえる環境をどんどん創っていくんだ、いくべきだっていう熱い思いがますますこみあげてきたのです。

いい仲間を持って幸せだ。がんばろうね!