ずっとやってみたかった授業 ピースメイカー

この夏はずっとやってみたかった授業を、実は希望して企画・運営した。昨日と今日で実施。何もこんな忙しい時期にあたらなくても、って感じですけどね（笑）コースの名前は「ピースメイカー -PEACE MAKER-」。1日目は、メディアリテラシーを中心に。2日目はプロパガンダの作り方（笑）と実際に紛争の当事者になって、パレスチナ問題の寓話の中でいろいろ考える、ということ。意外と盛り上がっておもしろかったですが、もうちょっとアウトプットがないとだめですな。改良の余地あり。
意外と盛り上がったのは、2日目のアイスブレイクでやった「囚人のジレンマゲーム」。みんな「黙秘」でしたね。理由は「いろいろ考えてそっちの方が得だと思ったから」とか「人を信じてみる」とかいろいろありましたが、最後に陥るパラドックスは半分くらいの人が「へー」という顔でした。
あと、パレスチナ問題の寓話では、「キャンプ場をある日占拠した田中一族と追い払われる川村一派」というストーリーで実施。法的な根拠、政治家のバックグラウンド、世界の田中さん（多そうだよね）へのアピールなど、いろいろなプロパガンダができました。プロパガンダを作って、憎しみの感情を煽ってみる、という作業だったのですが。
その中で「（この授業、）ピースメイカーじゃないの〜？」と質問を受けました。そうだね、いい質問だ。でも、単純に「平和がいい」というだけでは、世の中解決しないことが多すぎると思うんだ。「やらなきゃいけないとき」っていうのはあるのかも知れない（そんな決断の時機がずっと来なければいいけど）。でも、誰かに仕向けられて争いに引きずられるのは、避けられるんじゃないか、と。「これ怪しいぞ」ってちょっと疑ってみるスタンス、自分で考えるスタンスを持っている人が増えることが、ピースを作ることになると思うんだ。
そういう意味で、このコースを作って、やってみたかったわけで、そういう意味では、この質問は狙い通りだった。でも、まだまだスタート地点だな。ブラッシュアップが必要だ。