こんな戦争の方がいい
森博嗣『ナ・バ・テア』を読了。全体の設定とかをちゃんと言わないままに進む。戦争を遂行する会社、戦争を請け負う特殊な人たち、独特の社会と戦争の関係。昔はこうだったんだろうね。総力戦になる前の戦争。前半部分までは好きなことを書いているだけじゃないか?とドキドキしつつも全然ノレなかったのですが、後半はよかった。ラストが好き。しかし、Amazonのレビューで書かれているようなことはあまり思わない(いつもながら…苦笑)。
戦争なんて、無人島に軍隊を連れて行ってその中で雌雄を決すればいい、とかいう文章を昔どこかで読んだ気がします。そう単純なもんじゃないっていうのは理解しつつ。でも今みたいな戦争のやり方はあまりにも悲惨だと思う。
あ、あと内容とは全然関係ないんですけど、前作の『スカイ・クロラ』と並んで装丁が最高にきれい。ノベルスじゃなくてハードカバーで持っていたい。『スカイ・クロラ』の内容をすっかり覚えていないので読み直そうかな…。
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続編『ダウン・ツ・ヘヴン』も予定されています。ちょっと主人公がこれからどうなっていくのか楽しみになった。