力強く潔く生きてゆきましょう
池田晶子『考える人 口伝(オラクル)西洋哲学史』を読了。いや、これは何と言うか、日本の哲学者たちめった切り(笑)そして、僕はつくづく哲学になんてむいていないんだなあ、と気づかされる。じっくりと、「在る」とはどういうことかなんて考え続けられないもん。
池田さんは、そんなの当たり前で、それでいいんだとも言っている。言っていることのほとんどがチンプンカンプンながらも、あとがきだけはちゃんと届いた!曰く…
あるいはむしろ、こう言うべきか。哲学史とは、考えるという業病に憑かれた病人たちの、人類史規模の病歴(カルテ)だと。君はまだ、あれらのカルテを拝み上げているのか。
自ら考えて討死しなさい。病いと心中してみせなさい。それだけの覚悟がないのなら、ぐずぐず悩まず、つべこべ言わず、哲学など徹底的に無視しましょう。無視して力強く潔く生きてゆきましょう。
いいこと言うなあ。こういう「自分の限界を敢えて言っちゃう」人に憧れる。
- 作者: 池田晶子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 文庫
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