日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

力強く潔く生きてゆきましょう

池田晶子『考える人 口伝(オラクル)西洋哲学史』を読了。いや、これは何と言うか、日本の哲学者たちめった切り(笑)そして、僕はつくづく哲学になんてむいていないんだなあ、と気づかされる。じっくりと、「在る」とはどういうことかなんて考え続けられないもん。
池田さんは、そんなの当たり前で、それでいいんだとも言っている。言っていることのほとんどがチンプンカンプンながらも、あとがきだけはちゃんと届いた!曰く…

あるいはむしろ、こう言うべきか。哲学史とは、考えるという業病に憑かれた病人たちの、人類史規模の病歴(カルテ)だと。君はまだ、あれらのカルテを拝み上げているのか。
自ら考えて討死しなさい。病いと心中してみせなさい。それだけの覚悟がないのなら、ぐずぐず悩まず、つべこべ言わず、哲学など徹底的に無視しましょう。無視して力強く潔く生きてゆきましょう。

いいこと言うなあ。こういう「自分の限界を敢えて言っちゃう」人に憧れる。

考える人―口伝(オラクル)西洋哲学史 (中公文庫)

考える人―口伝(オラクル)西洋哲学史 (中公文庫)