東條英機って、どんな人?
終戦の日から読み始めた佐藤早苗『東條英機 隠された真実』を読了。何だか、戦争を指揮した宰相、というくらいのイメージしかなかったのですが…表面的にしか知らなかったんだなぁ、と反省。東條さん、メモ魔だったのですね。で、その東條メモを基にしたノンフィクション。きちんと東京裁判で日本が無実だということを主張できるように、準備を獄中でしていたのですね…。
アメリカが用意していた「オレンジ計画」というのも実は初めて知りました。日露戦争終了直後から、アメリカは日本を敵国として潰すように意図して準備をして、それを実現した…ということなんだって。国の政策のスケールの大きさ、タームの長さ、びっくり。善悪を超えてそれくらい大きな時間を考えていた方がいいのだなと思った。今の日本にはこんな壮大な絵を描ける人、いるだろうか。
- 作者: 佐藤早苗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る