戦争大統領

ジェームズ・ライゼン『戦争大統領 CIAとブッシュ政権の秘密』を読了。「戦争にのめりこんでいくために、裏側でめちゃめちゃやってまっせ、この国！」って本。怖いね。国って怖い。何でもできちゃうじゃん。僕らが知っていることなんて、本当に一部なんだよ、きっと。それ以外のところですごいのが蠢いているのだよ。知らないことが怖い。
とはいうものの、ブッシュ政権はそれでもイラクへの戦争の仕掛け方とかであんなに国際世論で叩かれているので、そういう操作とか水面下での動きとか大義づけとかは、歴代の中では下手なのかな…。それこそ、第二次世界大戦前の日本を開戦に追い込んだアメリカとかは、うまかったのか？何か、いろいろと興味が広がる本でした。
情報機関を日本は持っていない、とか言われていますが、CIAとか持っていても全然使いこなせていなくてトンチンカンな様子がこの本では紹介されているので、日本も政治家とかが劇的にリーダーシップを発揮できないと、情報機関だけあってもしかたないのではないかなぁ。

戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密