日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

教育の論点はあまり変わっていない

文藝春秋編『教育の論点』を読了。2001年の本なので、学習指導要領まわりの議論については古いな、と思いますが、他のところに関しては今でもおもしろい。立花隆さんが言っている、現代の能力面での教養として必要な3つの力は、「なるほど」と思うところも多い。

  1. 論を立てる能力、誤った議論を見抜く能力、人を説得する能力。論を立てる能力の中には、論理力と表現力が入る。誤った議論を見抜く能力は、反駁する力にもなる。
  2. 計画を立てる能力、計画を遂行する能力、計画遂行のために他人をオーガナイズする能力。個人の力ではやっていけない社会の中で、目的を達成するためにチームを作り、動かす能力。
  3. 情報を収集する能力、情報を評価する能力、情報を利用・応用する能力。

あと、作家の重松清さんが、子どもを悪書も良書もある書店に1時間くらい放り込んでおけばいい、と言っていた。10分くらいだったら、好きな本をちょっと見て買うくらいしかできないけど、1時間あれば時間つぶしも含めていろいろと読まざるを得ない。だからこそ、いろいろな本と出会うことができる、ということですね。

  • 子どもの本を読んでいて、親である自分の方が夢中になってしまうことがある。それは、あのうるさいオヤジが自分のチョイスにハマった、ということで子どもにとってもうれしいようだ。ちょっと認められたような気がするのでしょう。
  • 子どもと続きを取り換えっこしながら読むと、発見もあり、そうした感想をやりとりする。
  • 子どもがその感想に反発してくるかもしれないが、そこにこそ子どもの本音が見えてくる。反論してきたら、そこでまた会話ができる。

たしかに、子どもと一緒に本を読んで感想を言い合えたりするのは非常におもしろいだろうな。長男S氏が大きくなったら、絵本を一緒に読もう。マンガを一緒に読んだり、共通に話せる作者ができたりするのもいいなぁ。楽しみ。
その他、AO入試についてのコメントや、教育の最終責任者は親だ、というコメントなど。詳しくはblogで。[→メモ:教育の論点]

教育の論点

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