仕事の場所を見つける幸せ
司馬遼太郎『翔ぶが如く (8)』を読了。いちばん心に残るのは、山県有朋の凄さ。後に元老になって政府を牛耳る彼は、この頃から軍政畑では唯一無二の存在になっている。西南戦争が起こるやいなや、対策を講じ、実行に素早く移していく。
政治家としてはいまいちだし、汚職事件にからんだりもしてくるし、あまりいい感じを受ける人物ではないのだが、軍政畑では抜群の能力を発揮する。こういう人も必要だよなぁ、と思うとともに、こういうふうに働き場所を見つけられた人というのは、幸せだよなぁ、と思った。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
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