神様のパズル
機本伸司『神様のパズル』を読了。気分転換にまったく違う種類の本を読んでみたいと思い、SFものでタイトルが好きだったので読んだ。留年しそうな大学生と天才少女が「無から宇宙を作れるか」について考えるストーリィ。宇宙論の難しいところは流し読み*1。「神様のパズル」は、アインシュタインが言ったとする言葉だそうな。大学の授業を聴講している橋詰老人が口にする「あなたは何ともないのですか? 宇宙がどうしてできたかも知らずに生きているということが。そしてこんな根本的なことも分からずに死なねばならないということがですよ」という言葉は、そうだよなぁと感じさせてくれる。この宇宙は、本当に無からできたのか?誰かが作れるなら(例えば、彼が作れるなら)、この宇宙だって誰かの作り物かもしれないのか?そうすると、今こうして悩んだり楽しんだりしていることだって、誰かにリサーチされていたりする可能性もあるのか?とか、鈴木光司『ループ』を読んだときに思った感覚が帰ってきたわ。
- 作者: 機本伸司
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 163回
- この商品を含むブログ (311件) を見る