日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

NHKスペシャル「デジタルネイティブ」

NHKスペシャルデジタルネイティブ」を見る。物心ついた頃からネットがあった子たちの、ネット上でのコミュニケーションスタイル、ライフスタイル、年齢や肩書に囚われないフラットな関係がもたらすインパクトが紹介されていた。あらためて、おもしろい世界になってきた、と思った。
デジタルネイティブの話は、大学の先輩・藤本さんが翻訳された、マーク・プレンスキー『テレビゲーム教育論』で読んだのが初めてだったかな。あまりにもこの概念がおもしろくて、あちこちの講演会や研修で使わせていただきました。実は、「デジタルネイティブ」には対義語があって、人生の途中でネットが現れてそれに適応した「デジタル移民」という言葉がそうなのです。で、僕は大学に入ってネットに触れた「デジタル移民」。[→blog@Yui テレビゲーム教育論]
この本では、教育にもう少し絞り込んで「デジタルネイティブ」の概念が語られている。曰く、デジタルネイティブをデジタル移民が教えるのは難しく、差異を認識しなければならない、ということ。デジタルネイティブの特徴として、以下のようなものが挙げられている。この差異を分かった上で、学校や家庭で接しなければならない、ということね。訳者の藤本さんも後日Serious Games Japanでエントリーされていたので、リンクします

  • ネットでさっさと情報を手に入れる
  • 一度にいくつものことを同時にできる
  • グラフィックが文字よりも先に来る
  • 順序にこだわらず、ランダムに情報を集める(非線形
  • 人とつながっていることを好む
  • すぐに満足できることや、頻繁に結果が出ることを好む
  • 堅苦しい環境よりも「ゲーム的な」環境を好む

テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから

テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから


最近、中学生や高校生のときにネットがあったらどうしてたかな、と考える。あと10年ほど未来に、うちの長男S氏はどんなネット環境のなかで、どんな生活を送るかな。出会いの幅を広げ、可能性を広げる形で使いこなしてほしいな、と思う。
ちょうど食事をしながらだったので、りえすけも一緒に見ていたのだけど、「こういう番組を見て、あなたのやりたいことが理解できる」と言ってくれた。そう、こういう世界だよ。素敵でしょう?ありがとう。それと、しなもんを見て、「あ、この犬、見たことある!はてなの犬だったんだ!」と感動していました。結婚するまではそんなにネットを使っていなかった彼女も、今では僕と一緒にはてなユーザだし、ずいぶんネットを使うようになりました。地域のコミュニティでの、デジタルの果たす役割って大きいと思うんだよね。特に、うちみたいにこれから共働きになるような家庭では。どんなふうにデジタルを使っていけるのか、楽しみに考えていきたいと思っています、公私共に。