よりみちパン!セは本当におもしろい!
小熊英二『日本という国』を読了。よりみちパン!セ、のシリーズ。本当におもしろいなぁ。小熊先生は、大学のときに、何度か授業を受けました。この本は、日本という国が、実際どんなものなのかをわかりやすい語り口で書いた本。特に、戦後〜経済復興のあたりの記述は非常におもしろいです。こういう背景とか、現代社会とかで教えるべきです。よりみちパン!セは、そういうシリーズですから、趣旨にあった本ですよ、非常に。おもしろかった。
敗戦国の戦後復興プランを、敗戦国側と戦勝国側で分かれてロールプレイとかさせるときの、教材にいいかもなぁ。ちょっとカリキュラムとして書いてみようかな。学校では決してできなさそうなカリキュラムだが。どこかでワークショップでもやるか。
- 作者: 小熊英二
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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何年かに一度、もんのすごい分厚い本を出しますよね(笑)テーマ的にすごく興味があるのですが、電車の中で絶対に読めなさそうな本なので、いつもあきらめています。でも、何しろ最初に読んだ『単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜』が衝撃的で。緻密にリサーチして、積上げて語ることの力というか、静かな迫力というか凄みを感じられる本です。
- 作者: 小熊英二
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1995/07
- メディア: ハードカバー
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