フィンランドでは「勉強する」ではなく「読む」
実川真由 実川元子『受けてみたフィンランドの教育』を読了。
PISAの結果がよくて、教育界では注目されている北欧の教育。フィンランドの教育実績なんて、そう多く紹介されているわけではないので、それを実際にAFSの留学でもって経験している著者は、素直にうらやましいなぁ、と。留学というきっかけで自分を変えて、日本ではなかなか身につけるのが難しいと思う多様性=diversityを身につけられているのは、20歳まで海外へ行かなかった自分からしたら、うらやましいなあ、とも思う。そういえば、大学のときの先輩、亮さんがAFSでたしかギリシャに行っていたような気がする。
で、フィンランドの教育についてですが…おもしろかったのは、
フィンランドの学生はテスト前には、「勉強する」という単語を使わない。代わりに、「読む」という言葉を使う。(p.75)
というところ。エッセイ中心のテストだから、知識を詰め込んでおかなきゃならない、と。全方位的に。範囲が決まっていて、ただインプットとアウトプットの練習になればいいのではない、ということ。「あなたにとって文化が意味することとは何か」や、「感銘を受けた本について」などが出題されて、エッセイで書かなきゃいけない、というのはおもしろいな、と。詳細は読書メモで。[→blog@Yui 受けてみたフィンランドの教育]
- 作者: 実川真由,実川元子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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