自衛隊についてもっと知らなきゃいかん
田母神 俊雄, 松島 悠佐, 川村 純彦, 勝谷 誠彦『国防論』を読了。有名な田母神論文を書いて議論を巻き起こした田母神さん+退官された自衛官2名。陸海空の各軍の元トップたちですよ。読んでみれば自衛隊の置かれているかわいそうな立場がわかる。そもそも、地位をあいまいにされたまま、規則に縛られて、災害現場にいちばん大きい人数を派遣していても、「警察や消防などが救助活動にあたっています」としか報道されない、という。んー、かわいそうだ。それでも腐らずに任務についているのは、本当に頭が下がる。そもそも、「国を守ろう」と自衛官になっているわけだし、もう少し僕らは感謝をしなきゃいかんはずなのに、見事に隠されているなぁ、と。官僚にも同じことを感じますね、そう言えば。がんばる人たちに優しくない国だ。
戦争を始めるのに、軍人は「顔が見える部下を死地にやりたくないから、ぎりぎりまで避ける努力をする」、いつもきれいごとで戦争を始めるのは文官だ、という話も書かれていました。一般的にいつもそうだとは言わないけど、軍事のプロでもない人がトップにいて、ちゃんと判断できるの?と思いつつ、それでもその範囲でできるだけのことをしようとしている、というのは大変なことだ。
以前は、軍隊なんてあるだけでだめだ!と思っていましたが、そもそもそんなはずはないわけですよ。そういうの考えると、社民党なんて連立に入れて大丈夫かいな?と思う。しっかり、自衛隊って存在と向き合って、軍隊と政治・平和を結びつけて考えたいと思う。そもそも、そういう学問体系がこの国にはあまりないけどね。海外にはあるのかしらん。
- 作者: 田母神俊雄,松島悠佐,川村純彦,勝谷誠彦
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2009/04/15
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