大ヨーロッパの試み
先週末だったかな、堀内都喜子『フィンランド 豊かさのメソッド』を読了。マクロな観点からのフィンランドの現状を報告してくれています。もう少し踏み込んだ内容がほしいかな、という感じでしたが。
フィンランド自体のレポートよりも、僕がおもしろいなと思ったのは、著者が参加したという、EU異文化コミュニケーション修士プログラム。
EU異文化コミュニケーション修士プログラム(p.90):
- EUが資金援助。国や大学の枠を超えた修士課程。
- 2年間のプログラムで、最初の1年は自分の国、自分の大学で決められた授業に参加。2年目は1つの大学にヨーロッパ中の国から学生が集まり、一緒に勉強し、最後に論文を書いて自国の大学から卒業する。
- 教授もヨーロッパ中のさまざまな国からきている。
- 多様な学生が、多くの時間を共有、勉強する。
共同で歴史教科書を作ってしまおう、と考えるヨーロッパらしいプログラムだな、と。同じ釜の飯を食った、ヨーロッパ全体のことを考える人を作っていくこと、隣国の人を顔が見える形で知っていくこと、これが大切だということなのでしょう。アジアでもやればいいのに。[→フィンランド 豊かさのメソッド]
- 作者: 堀内都喜子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/07/17
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