日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

人生初・池波正太郎

池波正太郎『賊将編 人斬り半次郎』を読了。人生初・池波正太郎。人斬り半次郎は、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読んでたりすると、「あー、もー!」と思うことが多いのだけどね…。でも、たしかに魅力的な人ではあるのよね…。ただ、気になっちゃったのは熊本城攻めのところで出てくる、熊本城についての記述。

もし彼(加藤清正)が、あと五年の寿命を得ていたら、秀頼を擁し、この熊本の名城へ立てこもったかも知れない。
おそらく、そのときのことをも予想し、彼は、この城をきずいたにちがいない……と、考えられるほど、熊本城は実戦に対応してつくられた城であった。
筆者も名城といわれる城をいくつも見てきているが、城あとに立って、
「ああ……」
と、思わず嘆息をもらしたのは、この熊本城と、肥前名護屋の城であった。
名護屋城は、日本海を展望する崖上にきずかれたスケール雄大な城で、ここは秀吉が朝鮮征伐の基地としたものだし、実戦用ではないのだが、この城あとに立つと、まざまざと太閤秀吉という英雄の[夢]と[人間性]が感じられてくるのである。(p.422)

熊本城も、名護屋城も、行ってみたーい!!

人斬り半次郎 賊将編 (角川文庫)

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