「いざ」というときの助けになる繋がり作りの力 SQ
鈴木謙介『SQ “かかわり”の知能指数』を読了。幸福度を高めるような他者へのかかわりの力を「IQ」みたいに、「SQ」という指数で表現しています。巻末にあるSQチェッカーをやってみた。SQ得点は64点。SQタイプは「中肉中背ジャパニーズ」(笑)何事にも平均的で、どんなことにも関心はあるけど実際に行動には移せない。どこにでもいる普通の人。あはは。そうそう、僕はそんなだな。
著者の言っている、「いざ」というときのための繋がりを作っていく、というのは大賛成。特にこないだの地震以来、そう思うようになったな。
僕は地域の人たちがみんな顔見知りで、朝は毎朝仲良く挨拶して、といった社会の在り方を理想だと考えているわけではないのです。
僕の考えは、むしろまったく逆です。孤立した現代人の生活が、劇的に変化し、みんなが仲良く楽しくクラスなんてことは、起きればいいですけれども、実際には難しいでしょう。それよりも、いまの社会とのかかわりとあまり変わらないんだけど、そんな中でも顔見知りの他人がたくさんいれば、ほんとうに「いざ」というときの助けになる。
そうした関係性を生活の中に増やしていくために、住む場所も商業施設も、そして職場も学校も、できる限り近づけてしまう。そうすることで、それぞれの場所でそれぞれの場所に見合った他者とのSQ的なつながりが生まれてくるのだと思います。(p.235-236)
他にもいろいろとおもしろかったです。こういうSQ的なことって、どうやれば子どもたちに伝えられるだろう。「いざ」というときの繋がりの良さを体感させるようなカリキュラムを作りたいな。いま教えているボードゲームを使ったカリキュラムとかでは、チーム戦とかをやらせることで、「個人で全部戦う」というのとは考え方が変わってくる、というなのはやれるけど、もうちょっと教科に近づけてできないか、とかも考えてみよう。国語や道徳じゃない教科でやりたいな。【→メモ:SQ “かかわり”の知能指数】
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