もっと学びをスロウに!
橋本武『灘校・伝説の国語授業 本物の思考力が身につくスロ−リ−ディング』を読了。中勘助『銀の匙』を3年間かけて読み込みながら、あちこちに脱線していきつつ、でもそれを教養として厚みのある知識や知恵や伝統などを身につけさせたい、という感じの授業なのだろうな、と読んだ。こうして文献を使う授業って、何を選ぶかによって全然違うけれども、たしかに新聞連載だったものだから分量も適度だし、散文的で寄り道しやすい、というのはあるよなあ。
スローリーディングのポイントとして、1.寄り道する、2.追体験する、3.徹底的に調べる、4.自分で考える、というのが書かれているのですが、これは家庭の本の読み方とか読み聞かせとか、一緒に何かを調べる時にも使えるメソッドかな、と思ったり。あと、もともとついていない各文にタイトルをつけなさい、というのはいいね。
ちなみに、灘は中学高校の6年間、担任が持ち上がるので、橋本先生に国語を習うのは1/6ってこと。黒岩祐治・現神奈川県知事も教え子だそうですね。【→メモ:灘校・伝説の国語授業】
灘校・伝説の国語授業 本物の思考力が身につくスロ?リ?ディング
- 作者: 橋本武
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/11/21
- メディア: 単行本
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