ラプラスの魔
アダム・ファウアー『数学的にありえない(上)』『数学的にありえない(下)』を読了。最初はどうにも話の展開が遅くて、「もうやめてしまおうか…」と思っていたのですが、下巻になって主人公が究極に数学を使いこなしてラプラスの魔なる特殊能力を使うようになってからは、おもしろかった。数学を突き詰めていき、すべての実現可能性を並べて、その中から正しいものを選びとる、というラプラスの魔は、未来を変える能力があるわけではないけれど、それでも結果を最善のものにするためにいろいろやる、という設定がおもしろかったな。
調べていると、「ラプラスの魔」は「ラプラスの悪魔」などとも呼ばれていて、実際にあった考え方みたいだね。すべての情報にアクセスさえできれば、未来を見通せる、ってことかあ。
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
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