最近の読書

　辻村深月『本日は大安なり』を読了。途中まではあまりのらない感じだったのだけど、最後の方でたたみかける感じにおもしろくなった。辻村深月の本は好きだなあ。結婚って、まあ家族と家族の話なので、いろいろあるよなあ…というところに、いろいろ仕掛けが上手いこと入っててよかった。優香主演でBSでドラマ化してたよね。見たかった…失敗。

本日は大安なり (角川文庫)

　司馬遼太郎『馬上少年過ぐ』を読了。短篇集。河井継之助のことと、伊達政宗の家督相続のところの話がおもしろかったなあ。

馬上少年過ぐ (新潮文庫)

　先代である父や上の世代が立ちはだかって、世に出るタイミングが遅くなる大名が多かった中で、伊達政宗は父がさっさと家督を譲って、さらにその後の流れで父ごと敵を討つというふうになったので、障壁なく世に出られた、と。ちょうど再放送でやっている「独眼竜政宗」がそのあたりなので、「これから！」ってところで終わってしまって、続きを読みたくなった。それはきっと、山岡荘八版で読むべきでしょう。

伊達政宗 (1) 朝明けの巻 (山岡荘八歴史文庫 51)