「ある精肉店のはなし」、とてもおもしろかった。
ワークショップ終了後に、米蔵での映画上映に潜り込ませてもらいました。見られた映画、どれもとてもおもしろかった。日本の映画もいいじゃないか、と思う。
「京太の放課後」「京太のおつかい」と2本、桐生で撮影された映画を見た。いろいろと考えさせられます。「怖い思い」とそれにどう向き合っていくのかっていうところとか。いや、とてもよかった。
短編映画「京太の放課後」予告編 / "Little Kyota Neon Hood" Trailer ...
もう1本、「ある精肉店のはなし」を見た。大阪に実在した、牛を育てて、屠殺して、売る肉屋さんを追いかけたドキュメンタリー映画。なかなかショッキングな場面もありますが、生命をいただくということはこういうことですよね。「牛を殺す」とは言わない、生命をいただくのだから、鳥をしめる、魚をしめる、というのと同じように、豚や牛は割る、と言うのだそうです。
あと、屠殺の話を出すのならば、部落の問題が絡んでくるはずなので、そのあたりはどう描くのかなあと思っていたら、きちんとそこも描きました。しかも、水平社宣言まできちんと出して。
ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ、ケモノの心臟を裂く代價として、暖かい人間の心臟を引き裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪はれの夜の惡夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあつた。
ただの肉屋さんの話で終わらない、屠殺の話でも終わらない。いろいろなことを考えさせられる映画でした。
↓予告編も、ちょっとショッキングなシーンもあるので、注意ね。
映画『ある精肉店のはなし』予告編 - YouTube
いのち・食・家族をつなぐ~ある精肉店のはなし - YouTube
- 作者: 本橋成一
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2013/03/05
- メディア: 単行本
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学校の授業で使ったりもできるかなと考えたりしました。どこかで提案できたらいいな。こういうのこそ、道徳の授業とか総合学習の時間でやるべきだと思うのだけど。リアルだし、賛否が分かれると思うし、日本の歴史的な部分にも触れられる。
映画「ある精肉店のはなし」の監督、纐纈あやさんに聞く屠場「いのちを食べて人は生きる」【Woman's Story】