『明日の子どもたち』を読んだ
有川浩『明日の子どもたち』を読了。電車の中で泣きそうになってしまった。本当に有川浩の作品に弱い。有川浩の作品は、エンタメ、ラブコメ路線かと思いきや、裏っ側に骨太テーマがドデンと構えていることが多いのですよ…。それが好きなのです。
この本のテーマは児童施設。いろいろとヘビーな内容も多いわけですが、そのなかで「最初からかわいそうと決めつけるな」とか、どういうふうに接するべきなのかとか、そういうのが伝わってくる。エンターテイメントに乗っけて、シリアスなテーマを伝える。そうすることで、「最初からシリアスなテーマに興味を持っていなかった人」にも届けることができる。教育コンテンツとして、こういう構図が好きなのです。
小説のラストのところを読んで、もしかしてこれって、実際に有川浩に執筆依頼が来た経緯は…と思ってしまった。実話なのかなあ。ストーリーに出てくるいろいろなエピソードは、きっと取材をして書いているのだろうと思うけれど。これが実話なら、有川浩に執筆依頼した人、えらい!えらすぎる!
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: 単行本
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