よはとつ図形

橘川幸夫『21世紀企画書 日本型インターネットの可能性』読了。何でこんな本を読んでたか？というと、けっこう好きな出版社でロッキングオンという会社があるのですが、そこの社長が帯に推薦文を書いていたからです。ロッキングオンは、雑誌『Rockin'On』とか『SIGHT』とか『H』とか出しているところですね。インタビューも長くておもしろいし、ビジュアル的にもとても綺麗で好き（この程度の感想でいいのかな？＜多分ファンには怒られる）。
で、『21世紀企画書』ですが、この中に出てくる「よはとつ図形」という話が出てくるのですが、そこがとてもおもしろかった。

コミュニティのでき方は、「よりそう」→「はじける」→「とどまる」→「つながる」というふうにしてできていき、今の日本は「はじける」か、「とどまる」のフェイズだろう

、という風に書いてありました。何がいいかって、ある程度のコミュニティができて、それが膨張したあとに一回はじけて離れて、でもそこで自分を持ってはじけた場所にとどまった人、自分のスタンスを持ち続けた人だけが、「繋がる」ことができる、というところ。一緒にいるだけではだめで、そこで自分のスタンスを合わせて繋がれないと、どれだけマジョリティの中にいても同じだなあ、と思いました。
自分は、今いる集団の中で必要な人でしょうか。ちらりと考えてしまう瞬間があったりして。ちと弱気な最近。