教育における経済合理性
村上龍『JMM 教育における経済合理性』を読了。おもしろかった。教育を経済の視点で論じるって言うのがとても新鮮。「受験勉強の価値に対する価格が正しくつけられていない(=社会からの見返りがペイしていない?)」「他の選択肢との取引が円滑に行われていない(他の選択肢の魅力のなさ、選択肢の少なさ?)」「これらにともなって若者の労力や人材の配置といった資源配分の効率が損なわれている」などなど、何だかちょっと一味違った見解が出ていたのですよ。でも、時間って仕事に使うか、遊びに使うか、自分のために使うか、スキルアップのために使うか、ということを問わなければ、すべての可能性の中から自己の満足が最大化するように行動するということだから、こういう考え方って十分に納得できるんだよね。おもしろかった、うん。得した気分。
JMM〈VOL.8〉教育における経済合理性―教育問題の新しい視点
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
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