『QED 六歌仙の暗号』
家に帰り着いたら日付変更線は越えていた…。何だか損した気分になるのはなぜだろう?高田崇史『QED 六歌仙の暗号』を読了。QEDは、quod erat demonstrandumの略で、「証明終わり」という意味だそうな。何だか無意味にこういう言葉がかっこいいと思ってしまう自分が嫌だ。a.k.a.とか、何かそういう略語に弱いのよね。APECとかASEANとか<ああ、違いますか、そうですか。
古今集、六歌仙、七福神についての暗号解きがめちゃくちゃおもしろい。ミステリー小説なのに、殺人の謎解きは大したことなくて歴史の謎解きの方がずっとずっとおもしろい。こういうの読むといつも思うけど、どこまでが歴史的に証明されている説で、どこからが作者のオリジナル(フィクション)なのかがわからないんだよね。よくできている話なのか、それとも考証されている事実(事実ってなに?っていう人もいると思うけど)なのかがわかりにくい。
しかし、日本は言霊(ことだま)の国。言葉にはとても大きな意味が宿る国なんだよね。自分の言葉の軽さに少し反省してしまいました。う〜ん、役に立つミステリー小説(笑)。
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/05/10
- メディア: 新書
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