江戸と東京
司馬遼太郎『街道をゆく 白河・会津のみち:赤坂散歩』を読了。
会津って国のすごさを感じる。最後の会津藩主の松平容保が、天皇からの密書をずっと肌身離さず持っていた、という話が紹介されています。会津はずっとずっと逆賊扱いされていましたが、実は天皇から信頼を受けてやっていた、という事実が紹介されています。この事実は、表に出せば社会的な会津の扱い方を変えられるものだったのですが、容保公はそれをぐっと抑えてずっと秘密として持ち続けていたようです。肌身離さずその密書を身につけ、決して誰にもその中身を明かさなかった、と。芯から武士じゃのお。死後に家中の人が初めて発見したものの、すぐに公表せず、これも薩長政府を刺激しないように、その後何年も待ってから公表したそうです。会津若松、行ってみたいなあ。
赤坂散歩の方では、勝海舟についての文章のあたりがいいですね。勝海舟の屋敷跡は今は氷川小学校になっているのだそうです。氷川神社など、ゆかりの地はいつか行ってみたいなあ。勝海舟、好きなんですよ。
街道をゆく〈33〉奥州白河・会津のみち、赤坂散歩 (朝日文芸文庫)
- 作者: 司馬遼太郎
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勝様の屋敷など初めとして、いつか行ってみたいなと思い、本屋で一坂太郎『幕末歴史散歩 東京篇』を購入。ちょっとあちこち調べて歩いてみようかな、と思っています。
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