日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

数学の楽しみ&秋山先生の恩師の話

秋山仁『数学流生き方の再発見 数学嫌いに贈る応援歌』を読了。寅さんをモチーフにして数学の話が始まる。なかなかおもしろかったです。


子どもの数学のデキの悪さを嘆く親は、まず数学がアニメやビデオ、ファミコンよりもはるかに面白いものであることを子どもたちにわからせる努力を惜しむべきではありません。

それこそが難しいのだよ、秋山君…(笑)
秋山先生と言えば、以前に見たテレビ番組で、ロシアンルーレット*1で、最初に引き金を引くのと最後に引き金を引くの、どちらがいいでしょう?というのを、数学的に考えるコーナーがありました。で、これを秋山仁さんがきっちりと分数を使って、何番目に引き金をひいても実弾に当たる確率が同じだということを証明してくれたことがあり、それ以来、ファンです。自分がわからないこと、決して説明できないことを、明確に人にわからせてくれる人に憧れるんだよな…
あと、最後に留学時代の恩師フランク・ハリー教授の話が紹介されていました。すっごい気難し屋の先生だったみたいですが、ずーっと歯を食いしばってついていって、最後にふらりと研究室に来て「Jin, this is present for you.」と、全米各地での講演スケジュールとエアチケットをくれた、というもの。かっけー。「another day, another paper.(一日に一編の論文)」がモットーだったらしいですよ。こえー。僕なら、「another day, another invoice.(一日に一本の請求書)」*2とかだろうか(笑)[→blog@Yui 数学流生き方の再発見]

*1:6発の弾倉に1発だけ実弾が入っていて、参加者全員で順にこめかみに当てて引き金を引くゲーム。やりたくねー。ちなみに、ロシアンルーレットは映画“ディア・ハンター”の中では、徴兵制のメタファーとして使われていました。

*2:もちろん、もらう方じゃなくて発行する方である・笑