日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

数に強くなりたいんす

畑村洋太郎『数に強くなる』を読了。中学校くらいから、数学はできなくなった僕は、数字が嫌い。それを克服すべく、読み始めた本。途中、あまりに自分にぴったりなくだりが出てきて苦笑。

全体がつかめないと、目先の数ばかりを相手にすることになる。だから、子供のお使いのように、意味もわからず、「400グラム、400グラム、400グラム、…」と唱えることになるのである。
こういう形で頭に入れた数は、必要なときに出てこない。すぐに忘れる。いつの間にか変形する。その結果、ヘンなことを起こす。そういう経験を積み重ねていくうちに、すっかり数がイヤになってしまうのである。
ところが、「数に強い人」はそうではない。数にいろいろな属性をくっつけて、自分なりに全体をつかむことができる。質的なことや量的なことを始め、どうでもいい余計なことまでも含めて、1つずつの数にたいして種々雑多な属性を貼り付けて、数を豊かなものにするからである。そうすると、不思議なことに、必要なときに、必要な数が、即座に的確に出てくるようになる。これは逆に言うと、1つずつの数をそういうふうに豊かに扱えるのが、「数に強い人」なのである。

まるまる、僕のことですがな!
数をただ覚えるという話ではなく、自分なりに数を作れるようにならなきゃだめ、ってことだよね。2階にいて、何段階段をあがってきたかと急に聞かれて、天井を見て高さを概算し、それを階段1段あたりの高さで割って…とかいう、数字作りを日常のなかで習慣としてやっていったら、ちょっとは変わるかな。[→blog@Yui 数に強くなる]

数に強くなる (岩波新書)

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