32歳でも通用する読書案内→読むぞー!
金原瑞人監修『12歳からの読書案内』を読了。12歳くらいのときには、僕はちっとも本を読んでいませんでした。それこそ、マンガ読んでただけ。でも、いま仕事でつきあいのある子どもたちを見てて、「何かおもしろい本ない?」と訊かれたら何と答えよう、どの本を薦めよう、と思って読み始めた本。さらに、その延長上には、とっても気が早いけどうちの王子様にどんな本を読ませてあげよう…とかいうわくわくもあったり。
- 作者: 金原瑞人
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2005/12/19
- メディア: 単行本
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本の途中で、監修者の金原さんが以下のようなことを言っています。
アメリカ図書館協議会(ALA)はかつて、成人以降もよく本を読んでいる人への大きな調査を行ったことがある。その結果わかったのは、その多くが中高時代に読書の楽しみを覚えたということだった。つまり、ヤングアダルトの時代だ。
これはALAの調査を引き合いにだすまでもなく、ちょっと考えればすぐにわかると思う。
小学校の頃は、親や教師やまわりの影響が強いが、中学校に入ると次第に自我が目覚めてきて、好き嫌いがはっきりしてくる。そのときに、自分のものとして本を読んだり、音楽を選んだり、アニメを選んだりするのだろう。
ぼくの場合は、ちょうどその時期、まわりに本がたくさんあった。そしてそれが自分の好みにぴったり合っていた。ただそれだけのことだ。
しかし、中高生の頃、ちょっと本が読みたいなと思ったとき、その人のまわりにそんな環境があるだろうか。あるといいな、と思う。
そうだなあ、と思う。僕は高校の図書室で本を読む楽しさを知ったけど、それ以前に小学校くらいの頃から両親は市民図書館に車で連れてってくれたし*1、団地で移動図書館が来たらいつも借りに行ってたし、本が近くにある環境だったのかもしれないな、と思うから。子どもたちが、素敵な本に出会ってくれたらいいな、と思う。
ちなみに、たくさん紹介されている本の中で、以下の本は読もうかな、と思った。順に図書館に予約入れていこう。村中李衣『こころのほつれ、なおし屋さん。』*2、後藤竜二『乱世山城国伝』*3、桐野夏生『リアルワールド』*4、佐藤多佳子『黄色い目の魚』*5、三浦しをん『秘密の花園』*6、森達也『いのちの食べ方』*7、原武史『鉄道ひとつばなし』*8、枡野浩一『かんたん短歌の作り方』*9、千葉聡・歌集『そこにある光と傷と忘れもの』*10など、読みたいなと思った。32歳にも通用する読書案内でしたとさ。[→blog@Yui 12歳からの読書案内]