日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

この人も偉大だ

週刊ダイヤモンド」の2008/4/5号が「学力大不安 教育崩壊からわが子を守れ!」という特集。さまざまな学校や民間企業の試みなどが紹介されています。東大京大への合格者輩出率は、奈良県がダントツトップなのですね。東大寺学園西大和学園がすごいらしい。東大寺学園高校生クイズでも有名(笑)、西大和学園はまだ創立20年。こういう数字化することは大事だな。今月から仕事でかけるリサーチ対象にこの2校は入っているので、ちょっと楽しみ。
それと、陰山英男先生が「大人の陰山メソッド」の中で言っていた言葉に震える。

教育再生会議のメンバーは、現場を知らない素人ばかりという声が、当初から教育関係者のなかに強かった。だが、そんなあなたはどこまで現場をしっているのか。「ウチの学校」の事情に詳しいからといって、それを「現場」と言い換えられるほどの普遍性に本当に至ったのか。少なくとも葛西さん*1はJRの本質を知っている。渡邉さん*2は食とサービスに関してはプロ中のプロだ。教育界には、このような人たちがいったい何人いるだろう。いない以上、教育界はこの人たちに勝てないのだ。意見のよしあし、正否を超越したところにある、人間としてのエネルギーの量のようなものによって、人は動かされていくように思う。(p.135)

教育再生会議で意見が合わず、陰山先生はさんざん戦ったのだと思う。でも、その中で上のようなことを思ったのだと。こうしたことが言える先生が、どれくらいいるだろう。

*1:葛西敬之さん 東海旅客鉄道会長。国鉄民営化の立役者の一人。教育再生会議では、「今の学校は壊れた器だ」と言い、どんなに水を入れてもジャージャーこぼれて何にも残らない、と批判したという。

*2:渡邉美樹さん ワタミ社長。郁文館夢学園で教育事業にも取り組んでいる。郁文館で実際に教育を実践し、変化を起こした人。