水戸家が徳川なのに勤王なわけ
井沢元彦『逆説の日本史 12 近世暁光―天下泰平と家康の謎』を読了。家康、すげーな。だてに200年以上続く政権をうちたてたわけじゃないね。最初期は独裁制、豊臣家を滅ぼして*1からは、老中による合議制にして仕組みとして誰も責任をとらずにすむ政権を作っている。日本の政治の仕組みは昔からずっと変わっていないという感じですな。
それと、水戸家には「いつか朝廷と戦いになれば、家を残すために朝廷側につけ」と言い含めてあったのだろう、という仮説も非常におもしろい。家を残すためにそこまでするか…。そして、水戸徳川家は勤王だったしね。うーん、歴史っておもしろい。
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
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*1:翌年には家康は死んでいるけど