国民なんて、想像の産物
梅森直之 編著『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』を読了。ベネディクト・アンダーソンと言えば、『想像の共同体』。大学の頃、読んだなぁ。国民なんてものは存在しなくて、それはみんなが想像していることなんだ、という主張は、それまで国民って存在を考えたことがなかったので、「ほえー、そうかー」と思ったものでした。
例えば、国籍で言えば小錦は日本人だよね?でも、日本人って言える?どこまでいけば、日本人と思える?スポーツ選手の帰化とかもたくさんあるけど、すごく微妙。いや、帰化選手が嫌いなわけではない。ただ、漠然と感じる「元・外国人」というイメージをぬぐえないよなぁ、ということを考えたいだけ。
これ、カリキュラムにできるかな。ここをスタートにして、少数民族の話とか、植民地の話とか、多方面に展開していけるよな。その話の出発点としてはいいかもしれない。「国民」以外に、こういう何となく想像している枠組みって何かあるかなぁ。[→メモ:グローバリゼーションを語る]
ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)
- 作者: 梅森直之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 新書
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