日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

やっぱりプロはすごい

こないだ、「貧困について教育でやるのってどうだろうか?」という質問を、大学時代の同級生であり、竹中先生のお弟子さんであり、何より世界経済の最前線に近いところにいる牧子氏にメールで投げたのですが、速攻でレスが来ました。で、いろいろとキーワードを挙げてもらいました。「いま、世界では猫も杓子もアフリカだ」「教育で貧困への対策とすることはできるのだろうか?」「Poverty Lineというのがあり、1日1ドル使えるかどうかというのが基準になっている」などなど。また、アメリカのカレッジで、開発教育などをどうやっているのか、という情報ももらった。おもしろいのは、クラスでグループを作り、各グループに10万円とかの予算を渡して、その予算を使って貧困への対策を何かしてみる、ということ。こういうリアルな感じっていいな、と思う。僕はどちらかというと中学校&高校で何かをしたいな、と思っているので、そのままというのは難しそうだけど、何か上手な使い方ができればと思っている。
それと、開発教育で言われているように、「教育が浸透することで平均寿命が延びたり、社会が良くなったりするのか?」と教育の意義みたいなのに関わる質問については、以下のようなコメント。

最近、開発援助期機関では、この手の研究がはやっていて、教育投資が多い国ほど、乳幼児死亡率が低いとか、貧困層の逮捕者率が低いとか、平均寿命が長いとか言われているのよね。
これが、俗にいう回帰分析のような単なる相関関係を調べるものではなくて、大規模な社会実験の結果、知られるようになってきたんだよね。

なるほど。社会実験をやっている、というのもすごいよね。日本では確かにやりにくい。教育現場でこういうのやるのは難しいよな−。
しかし、こうしたメールの返答について圧倒されたよ。大学時代から「すげーな」と思っていた知識量とバイタリティだったわけですが、輪を掛けてすごくなっている。さすがにプロは違う、と思わされました。僕は教育の分野で友人たちにこういう情報提供ができるようになっているだろうか。もっともっと磨かなくては。尊敬すべき友達を持った幸せと、自分自身への焦りを感じたね。
もうしばらく往復メールにおつきあいいただこうと思っております。素人目線でいっぱい質問してやるー(笑)