勉強初め-2 レポートの作り方を教えたい
江下雅之『レポートの作り方 情報収集からプレゼンテーションまで』を読了。学校の調べ学習が機能していないことにはいくつか理由があると思っているのですが、その大半は学校で先生が「レポートの作り方」を教えない/教えられないからだと思っています。調べ学習で物を調べた後に書くレポートは、作文とはまったく違って、きちんと構成を考えてから書かなければ意味なんてないのに、そうしたところを全部吹っ飛ばして、ただPowerPointの使い方講座になっている。これではきちんと発表なんてできるはずがないのですよ。たくさんの情報を集め、書きたいことのためにとリ得る選択肢を全部出して、その中からベストのものを選んで書く、という作業を教えていないもの。これは、型として教えなければいけないものだと思っています。そんなカリキュラムが書けないか…と思い、まずはどんな方法論があるのかを勉強中。
例えば、情報収拾のときに「誤り」をしてしまう可能性があり、その可能性としては2つあるのだ、ということは恥ずかしながら知らなかった。
「第一種の誤り」:何らかの仮説を統計的に検定するとき、設定した仮説(帰無仮説)が正しいにもかかわらず棄却してしまう誤り。正しい仮説を没にしてしまう誤り。
「第二種の誤り」:対立仮説が正しいのに帰無仮説を受け入れてしまう誤り。没にするべき仮説を採用してしまう誤り。
こういうこととかを、うまくパラフレーズして授業の中に入れられないか、と画策中。[→blog@Yui レポートの作り方]
- 作者: 江下雅之
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/10
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