ロードムービー
辻村深月『ロードムービー』を読了。短編小説3編。最初の1本以外は、辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』に繋がる話なんだな−、と思って読んでいたのですが、実は1編めもそうだね!過去の話だとばかり思っていたけど、これは未来なのか…。ってことは、トシちゃんの苗字がこれだから、お母さんは…。タカノのおじさんは…とうわーっと話が繋がっていく。ああ、快感。続けて読みたかったな。
こういう成長物語系、本当に好きだわ。辻村深月は好きだな、ひさしぶりにはまった作家さん。年下ですが。だんだん自分が好きなクリエイターが自分よりも年下になっていくな*1。ちなみに、僕が読む本の中では、辻村深月が書くいじめシーンは、すごくリアルで胸がチクチク痛くなる。だって、ありそうなんだもん。将来、長男S氏が、いじめる側にもいじめられる側にも立たず、自分らしい生き方が学校というミニ社会でできますように。そのための環境作りを一生懸命したいな、と小説の本筋とは全然関係ない方に思考が行ってしまったりするわけです。
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*1:アスリートはとっくにそうだが