小学校の課題図書にしたい「カネ」の話
西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読了。よりみちパン!セシリーズ、いい仕事しているなぁ。
身も蓋もない、貧しい人がどんどん人でなくなっていく様、お金がないことがどれほど人を不自由に、不幸にするのかを、淡々と書いている本。家族を大事にしている様が伝わってきて、本当にいい本だと思う。こういう本を、小学校の長期休みの課題図書にしたらいいんだよ。きれい事とか、変な同情とか、変な肩入れとかが入ってしまっているメディアの情報*1だけでは不足で、こういうリアルな声「も」読むべきだと思うのです*2。
こうした生活ぶりを疑似体験できることこそ、書物の価値だと思うのです。なんか、教育に携わる者として、「お金を稼ぐこと」についてこんなにリアルに語れる教材を作れるだろうか?とちょっとドキドキした。学校で、「今日はカネの話をします」なんて授業をすることの大変なことよ。ちょっと悔しい、こういうコンテンツに接すると。
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本
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