日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

キャリア教育の大事なことは「あきらめないこと」

内田樹『街場の教育論』を読了。女子大で実際に教育に携わりながらも発言を多くしている内田樹先生の目から見る教育論。おもしろかった。キャリア教育についての考察はまさしく!と思う。

就職活動で、学生たちはそれまで自分たちが「競争」の過程で教わってきたこととはぜんぜん違う基準で選別されるという経験をします。もし「キャリア教育」というものが必要であるとすれば、私は私が今したような話を学生たちに聞かせるのが、いちばん現実的だと思います。労働するとはどういうことで、その場ではどういう種類の人間的資質が評価されるのか。それを教えるのが「キャリア教育」であるなら、私は「キャリア教育」の充実には大賛成です。(p.213)

そうそう。こうして「自分が選ばれない」という事態と、それに対する対応策というかそれにへこたれない姿勢とか気持ち、というものを教えられるカリキュラムを書きたいな、と思う。高等教育だけでなく、初等教育でしたいな。でも、初等教育の先生たちって、あんまりキャリアとかで悩んでないような気がする…。結局、自分がさんざん悩んで、さんざん寄り道して…という体験を持っている先生が教える、というのがいちばん効果があると思うな。
以下、もろもろのメモ。[→街場の教育論]

街場の教育論

街場の教育論