論語をちゃんと読ませる工夫
佐久協『高校生が感動した「論語」』を読了。慶應義塾高校で国語・漢文・中国語などを教えられていた先生。実際の授業で論語を題材にしていたそうです。非常におもしろい。論語は必ず授業でやる題材だけども、僕も高校生の頃はそんなに好きじゃなかった。
先生自身が分析している理由がおもしろい(p.9)。曰く:
- 弟子の言葉が偉そうで「ウザッタイ」
- 人物評や政治抗争や宮廷儀礼を述べた箇所が「ジャマクサイ」
- 口語訳だけでは意味が分からず、注を読まないと理解できないので「カッタルイ」
まさしく!これを上手に口語訳して、ときに意訳をしたり意味を付け加えたり、というのが本当にいいと思う。論語を読ませる、というのは、まさしくその内容を読ませたい、ということなはずなので(だよね?)、こうして語りかけることは大事だろうな。[→高校生が感動した「論語」]
万葉集だって、古今集だって、こういうふうに読ませればいいのだ、と思うけどな。友人id:oritakoがしているakoyakuも、素晴らしく楽しい試みだと思うし、こういうのを生徒たちにやらせる国語の授業があればいいと思うのです。あ、それいいじゃないか。あこ、ゲスト講師やらない?
- 作者: 佐久協
- 出版社/メーカー: 祥伝社
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