日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

本田由紀さんに興味がある

AERA編集部『プロ力 仕事の肖像』を読了。島田亨楽天野球団社長兼オーナー)、佐藤悦子(サムライ マネージャー)、湯浅誠反貧困ネットワーク事務局長)、伊勢崎賢治(紛争解決請負人)、本田由紀(教育社会学者)あたりがよかったなぁ。
特に、本田由紀さん。「爆笑問題のニッポンの教養」の100回スペシャルでも取り上げられていた、太田さんとの対談がすごく印象的だったのでよく覚えていた。この本の中でも、その対談でのエピソードが語られてもいたし。

「社会の軋みとしていろんな問題が出てきているのに、説教や、こうやって生きていけばいいんだよ、みたいなことで誤魔化そうとすると、構造の方は温存され、個人は余計につらくなるんです」(p.288)

表面的なものは何でもいいから、「構造」=本質をなんとかしようよ、ともがいている様子というか、そういうのが痛々しくも、頼もしい、という不思議な感じ。ニートについても玄田有史さんと大モメしたらしい。ニートは教育関係者としてなんとかしたいことだし、僕も構造について何とかしなきゃいけないことと取り組みたいと思っているので、何か勉強したいな、と思った。

「いつも切れない鉈を振るってる感じがあって、すごいコンプレックスがあるんです。でも難しい内容を議論している研究会に出てると、誰に聞かせようと思って、議論してるんだろう、頭のよさを見せ合いっこしてる場合か、と思うことがある。今、この世界で何が起きているのか、足元を見ようよと」(p.296)

うん、プロだなぁ、と思う。