私塾のすすめ
読み終わったのは先月だったけど…、齋藤孝/梅田望夫『私塾のすすめ ここから創造が生まれる』を読了。ネットという身体を拡張する方向で新しいライフスタイルを提示している梅田さんと、日本古来の身体性を大事にしている(という印象がある)齋藤先生の対談本。非常におもしろかった。
特に梅田さんの言うオープンにしたままで何かをし続ける強さ、というのは、学校教育の中に何とか取り入れられないかなあ、と思う。
これからの時代は、新しいタイプの強さを個々人が求められていくと思うんです。その強さとは何かを突き詰めて言えば、オープンにしたままで何かをし続ける強さ。たくさんの良いことの中にまざってくる少しの、でもとても嫌なことに耐える強さです。そこを乗り越えて慣れてしまえば、全く違う世界が広がる。(p.54)
オープンにして、人からの意見をもらって、何かを創り上げていくこと。その途中には多少の嫌なことがあるけど、でもそれによって自分じゃない異物を取り入れられること。こういうことこそ、子どもの頃に体験させておくことで、したたかにしなやかに強い「生きる力」が身につく気がするのだよなぁ。[→メモ:私塾のすすめ]
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
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