安田財閥のスタートの話
渡辺房男『儲けすぎた男―小説・安田善次郎』を読了。安田財閥を一代で作り上げた、安田善次郎の話。ずっと取り立ててくれる、相模屋の徳兵衛さんや、ライバル三井の大番頭・三野村利左衛門たちとのやりとりが良かった。関西から住友と三菱がこれから勃興してくるところで「要注意」と言うのが作中で語られるのだけど、今は三井と住友が一緒になっているわけで…。財閥の最初期のところ、非常におもしろかった。
- 作者: 渡辺房男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07
- メディア: 単行本
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