外交官はこれくらいでいいんじゃないか、と思うけどね
佐藤優『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』を読了。ロシア外交で活躍していた佐藤優氏の著作。なんとなく、おどろおどろしい人というイメージがあった*1けど、ことはそう簡単じゃなさそうだなあ。
ロシア人はみなタフネゴシエーターで、なかなか約束をしない。しかし、一旦、約束すれば、それを守る。また、「友だち」ということばは何より思い。政治体制の厳しい国では、「友情」が生き抜く上で重要な鍵を握っているのである。このことはイスラエルをはじめとして世界中で活躍するユダヤ人についても言えることだった。私が沈むことによって、ロシア人とユダヤ人の日本人に対する信頼が維持されるならば、それで本望だと私は思った。(p.114)
外交官にはこれくらいな人がなった方がいいよなー、と思っちゃうね。国益MAXで考える人がいて、それに責任を取る政治家がいて、ってある種憧れる感じもある。【→メモ:国家の罠】
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10
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